個展開催が近づいてきましたので、情報をオープンにしていきます。
※11月23日(土)の在廊時間を追記しました。11月23日(土)は10時頃~12時頃と14時頃~17時頃です(2024年11月4日)
タイトル:ナイトホークス
概要:アメリカ合衆国の画家エドワード・ホッパーが1942年に描いた絵画「Nighthawks」をもとに、エドワード・ホッパーが現在の大阪茨木市でカメラをもつなら、どういう写真を撮るかを妄想しつつ、夜の街を撮影した写真が並びます。
会場:茨木市市民総合センターギャラリー(大阪府茨木市駅前四丁目6-16)
会期:2024年11月20日(水)~2024年11月26日(火)
開廊時間:午前9時~午後7時(最終日は午後1時半まで)
写真展について
テーマ「日常の中に潜む非現実感」
夜の茨木の中で、普段は見過ごされがちな光景に潜む非現実感を切り取りました。この展示では、日常の風景から浮かび上がる異世界のような瞬間を共有し、身近な現実に新しい視点を提供します。
コンセプト
夜の静寂の中では、現実と非現実の境界が曖昧になり、私たちは孤独に漂う存在となります。しかし、その中でも、自分の周囲を少しずつ照らしながら前に進むことができる。作品は、無力感の中にも前向きな一歩を踏み出す姿を象徴しています。街の無機質な構造物と影が織りなす光景を通じて、日常の中に漂う非現実的な空間を表現しました。
「ナイトホークス」と現代の私たち
私は、エドワード・ホッパーの名作「ナイトホークス」にインスピレーションを受け、もしホッパーが現代の大阪茨木市でカメラを手にしたら、どのような写真を撮るのか想像しながら、この作品群を撮影しました。ホッパーの「ナイトホークス」に描かれているのは、出口のない深夜のダイナーと、そこに宙づりになった人々だと感じています。
現代社会では、膨大な情報の波に飲み込まれ、私たちもまた宙づり状態に置かれることがあります。時には、その情報過多が心身にまで影響を与えるほどです。
今回の展示では、明るいけれど何も起きないし新しく誰もやってこないダイナーの中に留まるのではなく、暗く心細い深夜の外の世界へ独り一歩踏み出した結果として撮れた写真たちを紹介します。
この作品の中で、私は「ナイトホーク」としての視点を持って撮影を行いました。そして、この展示をご覧いただく皆さまもまた、一人一人がナイトホークなのではないかと考えています。皆さまと私とで、この「ナイトホークス」の世界を完成させたいのです。
かつては、夜にも太陽のように大きく、明るく温かな何かがあったと感じていました。しかし、今はその「夜の太陽」が姿を消してしまったように思います。私は「夜の太陽」の再来をただ待つのではなく、自分の周囲1メートルだけでも自分自身で照らすことが、最初の一歩になると考えています。
ご覧いただいた皆さまも、どうかご自身の半径1メートルを照らしてみてください。それは小さなチップLEDのように感じるかもしれませんが、それぞれが光を灯せば、私たちの夜は少しだけ過ごしやすいものになるでしょう。
展示予定の写真
DM
DM設置場所
茨木市市民総合センターギャラリー(クリエイトセンター)
茨木市立ギャラリー「THE GALLERY OF IBARAKI」
茨木市市役所文化振興課前ラック
cafeco(手伎珈琲など平日13~16時で日替わり営業されています)
在廊日時
11月23日(土)、11月24日(日)に多く時間を作る考えでいます。在廊時間の詳細は、この記事を更新しておきますので、ブログでご確認くださいますようお願いいたします。
11月23日(土)の在廊予定時間は、10時頃~12時頃と、14時頃から17時頃です。(11/04追記)
おわりに
茨木にゆかりのある方々、夜を照らしてみたい方々と一緒に写真の世界を共有したいと考えています。ぜひ会場で写真をご覧下さい。
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